第43回東日本トランポリン競技選手権大会
バタバタしていて投稿が遅くなりました!
今年も東日本選手権に参加してきました! (群馬県前橋市・2019年9月14日〜15日) 本大会は東日本で行われる最大級の大会で、クラスが難度で3つに分かれており、Cクラスは3.9、Bクラスは6.9、Aクラスは無制限となっています。Aクラスは別として、C・Bクラスは難度の制限上、演技点、移動点、跳躍点の勝負。当クラブとしては、とにかく演技点を取りに行くことを考えています。でも、やはり強豪揃い。そう簡単には取らせてくれません。しかし、選手はしっかり準備をして臨んでくれました。
予選は意外にも良い結果に
予選は自由演技1本。とにかくミスは許されません。この1本で決勝に進出する選手が10名 (人数によって変更になるシステム)。演技はC→B→Aと順に行っていきます。
最初はCクラス女子。田中陽笑選手 (5年生)がいきなり17.7という演技点で首位に! 17.7 は実際2倍されていると想定して良いので、8.8 くらいの演技を披露しました。演技点8点後半というのは、トランポリン選手に取ってかなり高い点数。期待が膨らみます。続いて長澤優来選手 (5年生) は、選手になってから1年半程度なので、Cクラスでもかなり大変だったと思います。後半乱れてあまり点数が伸びませんでした。これはやはり経験の差なのかもしれませんね。
続いてCクラス男子は平山徳獅選手 (5年生)。練習ではあまり演技点が伸びていませんでしたが、本番に会心の一撃があり、これまた予選1位。男女揃って決勝進出を首位で決めました。
Bクラスは女子は花房凛選手 (6年生)。今回も全日本ジュニア選手権で行った2回宙返りが2本入る構成で臨み、予選を4位で通過しました。演技としてはいつも通りの安定感という感じでしたね。一方男子は山本康滉選手 (社会人) が登場。山本選手はスペシャルトランポリンでも連覇をしている選手ですが、やはり東日本の壁は高く、惜しくも予選敗退。でも、今回のために練習してきたダブルツイスト (1回宙返り2回捻り) を決めて、最高難度を更新しました。
最後にAクラス女子は、全日本ジュニアで2位、さらに日本体操協会から特別強化指定選手、並びに2024年次世代ターゲット育成選手にも選出されている石田美咲希選手 (中学1年生) が演技を行いました。昨年のBクラスで優勝したこともあって、今年はAクラスデビュー戦です。このAクラスは日本のトップ選手が出場しているクラスでもあり、上位のほとんどが大学生、社会人というそう簡単には勝たせてくれないクラスです。しかし、予選を5位で通過! 本来の演技が出来ていないと言うこともありましたが、何とか決勝に進みました。
<予選結果>
Cクラス女子
1位 田中陽笑 (決勝進出)
39位 長澤優来
Cクラス男子
1位 平山徳獅 (決勝進出)
Bクラス女子
4位 花房凛 (決勝進出)
Bクラス男子
25位 山本康滉
Aクラス女子
5位 石田美咲希 (決勝進出)
決勝は緊張感が増します
決勝は、予選の持ち点がなく0(ゼロ)点スタートの一発勝負。また、トランポリンは10種目の演技中、途中で失敗してしまうとそこまで点数しかもらえません。従って、少しのミスも許されないため、会場の緊張感も増し、選手が緊張している姿も見られます。そんな中でもきちんとした演技を行った選手が優勝に近づくわけですね。
決勝もCクラスからスタートします。決勝は予選の得点の低い選手から演技を行っていきますので、田中陽笑選手も平山徳獅選手も最終演技者。益々緊張感が高まります。
田中陽笑選手は、予選と同じくきちんとした演技を行って17.6。かなりの高得点です! 最終演技者なので、得点表示された瞬間に優勝がきまりました! 平山徳獅選手は、緊張のせいか、予選よりも少し劣る演技をしてしまったために2位に。でも、本当に良くがんばって銀メダル獲得です。
Bクラス女子の花房凛選手も、決勝の得点が伸びず、順位を1つ下げて5位。演技終了後は悔しさがにじみ出ていましたね。でも初Bクラスです。まだまだ上を狙えます!
Aクラス女子の石田美咲希選手は、1本目から少し移動してしまいましたが、何とか10本通し切りました。ただ、自分の目標点数に届かず、悔しさから涙が出ていました。前述の通り、簡単には勝たせてくれません。これからどんどん上手くなって、上位に食い込むためにがんばって欲しいです。
<大会結果>
Cクラス女子
優勝 田中陽笑
Cクラス男子
2位 平山徳獅
Bクラス女子
5位 花房凛
Aクラス女子
5位 石田美咲希
最高演技点賞 3年連続
東日本トランポリン競技選手権大会には「最高演技点賞」「最高難度点賞」という、順位には関係のない賞があります。トランポリン競技は体操のひとつです。常々、美しい体操を! を目指して欲しいと言っていた一昨年、Cクラス男子で獲得、昨年はBクラス女子で獲得 (石田美咲希)、今年度はCクラス女子で優勝した田中陽笑選手が獲得してくれました。難度点賞も難しいですが、演技点賞は参加者の中で一番美しいと評価された賞です。こんなにうれしいことはないですね。来年もその先もこれを目指してがんばってもらいたいです。
番外編
今年度は、予選が早く終わったため、早く体育館を離れて「群馬県庁」の展望台に行ってきました。また、決勝に6名中4名が進出したこともあって「監督賞」として31のアイスを授与 (?)。その他、試合以外のショットです。また来年がんばりましょう。