お菓子って子どもには悪影響?
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「お菓子」が子どもに与える影響って?

今回なぜ「お菓子」に注目?

子どもをお持ちの保護者の皆さん、日頃子ども達にお菓子を与えていますか? 昔と違って煎餅とかおかきとかっていうものではなく、ポテトチップスを始め、本当においしいお菓子が売ってますよね。また、昔に比べて価格が安くなっているということもあって、ついつい買いすぎてしまうなんてこともあるんじゃないでしょうか?

今回なぜ「お菓子」に注目したかと言うと、ふとしたときに「お菓子をあまり食べちゃだめとか子どもに言うことがあるけど・・・なんで?」と思ったことがきっかけでした。周りの人にも聞いてみたら、「ご飯が食べられなくなるから」とか「栄養が偏るから」「場合によっては糖分 (塩分) が多いから」というコメントが聞かれました。

でも、それって本当なのかな? 本当に影響があるものが入っているのかな? という素朴な疑問が沸いたんですね。そこで色々調べて見たところ、以下のような記事が散見されます。

  • お菓子が子どもに与える影響は?
  • 栄養ってどうなのかな?
  • お菓子を食べ過ぎでもOK? NG?
  • 子どもに食べさせてはいけない。市販の危険なお菓子 これを知ったら子どもには与えたくない

などなど

これらを読めば読むほど、何が正しいのかわかりません。

トランポリン競技の大会参加時には「お菓子を食べないように」と指導することがあります。これは本当に一日3食の食事をきちんと摂らせるために指導しています。ただ、大会は1日8時間以上も体育館にいなければならず、スポーツ選手なら食事と食事の間でお腹が空いて当然ですよね。じゃあ、お菓子ではないきちんとした食事が体育館で摂れるかというとそうではないんですよね。空腹で力が出るとも思えませんし、益々どうして良いのか考えてしまいます。

私はカナダに住んでいたことがあるため、海外の子ども達や生活習慣などを振り返ってみることがあります。朝はシリアル、昼はクッキー、夜は簡単なパスタみたいな、日本人だとちょっと物足りないと思うような食事ですよね。私はカナダに渡って初めての夜の食事が、茹でたマカロニにチーズが乗ったクラフトディナーというものでした。正直「えっ? これだけ?」と思ったんですが、これだと栄養も何もないですね (毎晩ではありませんが、簡単にするためのお茶漬け的な感じだと思います)。

そう、そうなんですよ。環境が変わったり、文化が違うと、日本人にとっては不思議に思うことが多いですよね。お菓子ももしかしたら考え方次第なのか? なんて思ってしまいます。とは言えここは日本。日本の環境やカルチャー、さらには人種を考えると、欧米のことが合わないことも多々あると思います。つまり日本には日本の良い部分があり、それに合わせた食事を考えないといけないのでは? と思ってしまいます。

話しは少しそれましたが、お菓子は子どもにとってどうなんだろうと調査を続けていくと、予防医療コンサルタント、一般社団法人ラブテリ代表理事をされている細川モモさんの「成功する子は食べ物が9割」という本に出会いました。お菓子が子どもに与える影響を少しでも理解出来るのではないかと思いました。

この本は 「食べたものでカラダが出来ている」 というパートから始まるように、食に関する内容がたくさん掲載されています。この中にある「お菓子」というキーワードとポイントについてお話していきます

「お菓子」は悪者なのか

我々が小さいころと比べて、家では意外と食べたいものを食べている傾向ってないでしょうか? 朝食を考えると、親は白米とお味噌汁でも、子どもはパンとかシリアルなど、好きなものをチョイスできるシステムが出来上がっているように思います。もちろん、昔と違って共働きの家庭も多いですから、比較的食べるのに時間が掛かるご飯よりはパンを食べてくれれば助かるということもあります。

つまり、学校給食は「食べ残し」が注意された時代は終わって、残しても問題ないという時代です (アレルギーなどの問題もあります)。今はかなり自分の食べたいものを食べるという習慣になっていることに気づきますが、それで本当に子ども達の栄養はきちんと摂れているのか考える必要がありますね。生活習慣がどんどん新しくなっていくことは止められませんが、本当に必要なものは何かということは一旦立ち止まって考える必要があるのではないかと感じます。また、

お菓子は「カロリーは高くても、成長に必要な栄養はからっぽです。そればかりか、不要な油脂や砂糖を過剰に摂ってしまうことになっている」

と指摘されています。私は栄養の専門化ではありませんが、油脂も砂糖も1日の必要量は大さじ1なんだとか?! これって食事だけで摂れてしまうそうです。これを見るとお菓子の必要性はないのかも? と思います。

さらに、衝撃的な内容が書かれていたのでご紹介したいと思います。甘いお菓子やジュースの摂取による生活習慣病からの流れですが、「不妊症の最大の原因である排卵障害は血糖値が関係している」と指摘しています。これは結構衝撃的ですよね。AGEs という物質は蓄積型らしく、一度作られると除去できないそうです。つまり、特に女の子は子どものころからこういったことに注意する必要があるとのこと。

この本を読んでいくと衝撃的な内容も多く勉強させられます。1日3食の食事をきちんと知って、お菓子をどう与えるか? を考えればいいですね。大人が面倒くさいから、子どもがお菓子を食べたいとうるさいから、短期的なことではなく普段の食生活を分析してからお菓子の活用を考えたいですね。

☑️ Check!
  • あくまで食事で不足してしまう栄養を補うこと
  • 油脂・糖分の取り過ぎになっていないかどうかをコントロールする
  • 食事に影響しない分量にする
  • ダラダラ食いではなく、メリハリ食いをコントロール (ご飯前は我慢させることも必要)

子どもとお菓子の今後

まとめになりますが、現代はレトルト食品も相当おいしく食べられますし、自動販売機やコンビニもすぐそばにあって、調理をしなくても食事が摂れますが子ども達はそうは行きません。小さい内は我々大人がコントロールしてあげないといけません。しかし、その食の内容を知らないで、感覚だけで「それはいけない」「それには栄養があるない」などと決めつけてはいけないと思います。また「お菓子ばかり食べている」と決めつけず、なぜそうなっているのかを見て指導した方が良さそうだと感じました。

この世の中にある大抵のものは、体に大きな影響があるものはあまり売っていないと思います (すべてではありませんが)。それ自体は問題なくても、量だったり頻度だったりが多くなると問題になることもあると感じました。少し興味を持って、それがどれくらいの栄養素を含んでいるのかを調べたり、一週間の子どもの食を調べてみるのもいいですね。

あくまでも “感” などに頼らず、きちんとしたデータを得れば、より良いものをもっと良いタイミングで提供できるのではないでしょうか? そうですね、お菓子は一概に悪いとも言えません。あくまでも摂取量に関わってくるということですね。今後、お菓子のことが問題になったら、本当に問題かどうかを考えてからコントロールするようにした方がいいですね。

今回参考にした「成功する子は食べ物が9割」という本ですが、食べ方から、食べる量、さらにはレシピまで掲載されているので、ご興味のある方は一度手に取って見てはいかがでしょうか? 子どもにお菓子を我慢させるとストレスになるという記事もあるくらい考え方も様々です。この記事が考えさせられるものとなればいいかなと思います。

今後もこの様な素朴な疑問などを研究室に投稿していきたいと思います。

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